Dr.ノンの研究所‐Dr. Non's laboratory‐
乳児期の離乳食は
成人してからの食習慣や
身体形成の基盤としての役割
生まれてから1歳になるまでの乳児期は
身体の成長や機能の発達がもっとも顕著である時期です。
生後5~6か月になると乳汁だけでは成長に必要な栄養を摂取することができません。
そこで不足する栄養素を離乳食から補う必要があります。
生後7か月以降の食事は1日3回とし、その他に1日1~2回の間食を目安とします。
生後5か月の乳児は
- 食べ物に興味をもつようになる
- 唾液の分泌が盛んになる時期
- 消化液の分泌が盛んになる時期
だから乳汁以外の食べ物を摂取することができ、栄養にもなり、身体の成長や機能につながっていきます。
離乳食の効果
- 乳汁で不足する栄養素を補う
- 咀嚼(噛むこと)、嚥下(飲み込むこと)を学習し、幼児期以降の食生活の確立に繋がる
- 離乳食を開始するとさらに、消化液の分泌が高まっていく
- 食事時間,回数が固定化していき、幼児期以降の食生活の確立に繋がる
- 咀嚼や味覚の形成、嗅覚や視覚を刺激しながら食事をすることで、大脳の発達が促進し、乳児の精神的発達を促すと言われている。
離乳食の進め方
2007年3月に厚生労働省から「離乳の支援ガイド」が発表されました。
これを目安に離乳食の献立を考えることができます。
「Ⅰ」は炭水化物(エネルギー)摂取のための群、「Ⅱ」はビタミン摂取のための群、「Ⅲ」はたんぱく質摂取のための群です。1回の食事量の目安が書かれています。
離乳食支援ガイドを目安に食品を選んでいくと、厚生労働省から出されている理想とする栄養価(食事摂取基準値)とほぼ同じくらいの栄養を取ることができます。
参考に食事摂取基準値を以下に示します。
エネルギー (kcal) | 炭水化物量 (g) 注2 | ビタミンA (μg) | ビタミンB1 (mg) | ビタミンB2 (mg) | ビタミンC (mg) | たんぱく質 (g) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0~5か月 | 525 | 75 | 300 注 | 0.1 注 | 0.3 注 | 40 注 | 10 注 | |
6~11か月 | 6~8か月 | 625 | 90 | 400 注 | 0.2 注 | 0.4 注 | 40 注 | 15 注 |
9~11か月 | 675 | 97 | 25 注 | |||||
1~2歳 | 925 | 133 | 375 | 0.5 | 0.6 | 35 | 20 |
※ 値は男女の平均値
注…目安量
注2…炭水化物の重さの算出式=エネルギー(kcal)×57.5%÷4kcal
食品ごとの栄養価を知らなくても、「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」からそれぞれ決められている食品を選んでみてください。離乳食の食品の選び方と料理例を厚生労働省から出されている「離乳食支援ガイド」と「食事摂取基準値」から紹介します。
「Ⅰ」炭水化物(エネルギー)
生後5~6か月頃
生後5~6か月頃は、母乳やミルクが中心ですが、おかゆをつぶしたものも1日1回1さじくらいを目安に試してみてください。
生後7~8か月頃
生後7~8か月頃は、全かゆ(米:水=1:5)、パンかゆ、うどんを軟らかくした食事などを与えてみてください。
生後9~11か月頃
生後9~11か月頃は、軟らかくしたご飯、フレンチトースト、マカロニをホワイトソースで軟らかく煮たクリーム煮などが適しています。
生後12~18か月頃
生後12~18か月頃は、離乳食の終了時期ですので、おとなとほぼ同じ料理を食べることができます。
それぞれの乳児期に必要な炭水化物・エネルギーに見合った1回の食事での目安となる穀類を中心とした摂取量を以下の表に示します。1回の食事は、この中から1種類を選び、食材の量は記載されている摂取量を目安にしてください。( )の中の値は、参考のために、できあがりの料理の量を示しています。
この摂取量を参考に献立を考えると、食事摂取基準値とほぼ、同じ値となり、理想的な炭水化物を含んだ離乳食になります。
1回の食事の目安となる穀類の摂取量と炭水化物量・エネルギー量
食品名 (料理名) | 摂取量 (g) | 炭水化物量 (g) | エネルギー (kcal) |
---|---|---|---|
米 (全かゆ) | 20(80) | 15.5 | 72 |
パン (耳なし:パンかゆ) | 15(80) | 7.0 | 40 |
乾めん (うどんのくたくた煮) | 10(90) | 7.2 | 35 |
※ 摂取量60gで計算
摂取量の( )の値は料理のできあがり重量を示す。
食品名 (料理名) | 摂取量 (g) | 炭水化物量 (g) | エネルギー (kcal) |
---|---|---|---|
米 (軟飯) | 30(80) | 23.3 | 107 |
パン (フレンチトースト) | 30(80) | 14.0 | 79 |
マカロニ 5mm (マカロニクリーム煮) | 20(115) | 14.8 | 76 |
摂取量の( )の値は料理のできあがり重量を示す。
食品名 (料理名) | 摂取量 (g) | 炭水化物量 (g) | エネルギー (kcal) |
---|---|---|---|
米 (ご飯) | 40(80) | 31.0 | 143 |
パン (トースト) | 40(45) | 18.7 | 106 |
スパゲッティ 3cm (サラダスパゲッティ) | 25(85) | 18.5 | 95 |
摂取量の( )の値は料理のできあがり重量を示す。
ヨーグルトに含まれる
炭水化物の特徴
-下痢をおこしにくい-
乳製品には乳糖という糖(炭水化物の一種)が含まれています。日本人は牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が弱いので、下痢をおこす人もいますが、ヨーグルトは乳糖がすでに分解されているので、牛乳に比べて、下痢をおこしにくい乳製品です(人によって異なりますので、アレルギー症状がある人は医師と相談してください)
離乳食の開始時期でも、嫌がらなければ1さじずつから始めることができます。ヨーグルトはたんぱく質だけでなく、炭水化物としても有効な食品です。ヨーグルトは間食だけでなく、料理に活用できますので、離乳食のレシピに工夫して使用してください。(レシピ参照)
摂取量 (g) | 炭水化物量 (g) | エネルギー (kcal) | |
---|---|---|---|
7~8か月頃 | 50~70 | 2.9 | 37 |
9~11か月頃 | 80 | 3.9 | 50 |
12~18か月頃 | 100 | 4.9 | 62 |
甘酒にも消化・吸収がいい
炭水化物が含まれています
甘酒は妊娠期のコラムに書かれているように、炭水化物であるでんぷんが分解されて単糖になっていますので、消化もよく、エネルギーになりやすいため、離乳食としても活用できます。
生後5~6か月ではおかゆとほぼ同じ量ですが、ご飯が硬い場合がありますので、ご飯の形が残らない程度につぶし、液体はむせることがありますので、水溶き片栗粉でとろみをつけてから与えてください。
また、生後7~8か月以降で、少し食欲がないような時にはご飯やパンのかわりに甘酒を小さなコップ1杯程度(生後12~18か月なら、おやつの時に普通の大きさのコップに1杯程度)与えても、エネルギーの補給になります。
摂取量 (g) | 炭水化物量 (g) | エネルギー (kcal) | |
---|---|---|---|
7~8か月頃 | 85 | 15.5 | 69 |
9~11か月頃 | 130 | 23.3 | 105 |
12~18か月頃 | 170 | 31.0 | 138 |
「Ⅱ」ビタミン類
生後5~6か月頃
生後5~6か月頃は、母乳やミルクが中心ですが野菜(キャベツ、ブロッコリーなど)をだし汁で煮たものをペースト状にし、1日1回1さじくらいを目安に試してみてください。
生後7~8か月頃
生後7~8か月頃は、野菜(にんじん、キャベツ、大根、もやし、黄ピーマンなど)を軟らかく煮たものを刻んだりして食べやすくしてください。つぶした果物とヨーグルトと合わせたりするとビタミンとたんぱく質を一緒にとることができます。
生後9~11か月頃
生後9~11か月頃は、野菜(ほうれん草、キャベツなど)を刻んだものを味噌汁に入れたり、ゆでた野菜(にんじん、かぼちゃなど)をつぶしたり、果物を薄く切ったり、すりおろしたりなど、料理に幅をつけることができます。
生後12~18か月頃
生後12~18か月頃は、離乳食の終了時期ですので、ゆでた野菜(ほうれん草、にんじんなど)をバターでソテーしたり、野菜の煮物や和え物、果物のコンポートと、おとなとほぼ同じ野菜や果物料理を食べることが可能になります。
それぞれの乳児期に必要なビタミン類に見合った1回の食事での目安となる野菜・果物を中心とした摂取量を以下の表に示します。1回の食事は、この中から1種類を選び、食材の量は記載されている摂取量を目安にしてください。
この摂取量を参考に献立を考えると、食事摂取基準値とほぼ、同じ値となり、理想的なビタミンを含んだ離乳食になります。
1回の食事の目安となる穀類の摂取量と炭水化物量・エネルギー量
7~8か月頃 | 9~11か月頃 | 12~18か月頃 | |
---|---|---|---|
摂取量(g) | 20~30 | 30~40 | 40~50 |
ビタミンA(μg) | 25 | 34 | 44 |
ビタミンB1(mg) | 0.01 | 0.02 | 0.02 |
ビタミンB2(mg) | 0.01 | 0.01 | 0.02 |
ビタミンC(mg) | 5 | 7 | 9 |
ビタミンの値は摂取量の平均値から算出
「Ⅲ」たんぱく質
魚または、肉、または、豆製品(豆腐、納豆など)、卵、ヨーグルト(乳製品)から選んでください。1日に1回はヨーグルトを選び(間食でもOK)、他の食事の時はそれ以外のたんぱく質食品を選んでください
生後5~6か月頃
生後5~6か月頃は、母乳やミルクが中心ですがたんぱく質食品として豆腐や白身魚(皮を取り除く)をつぶしたものや、ヨーグルトを1日1回1さじくらいを目安に試してみてください。
生後7~8か月頃
生後7~8か月頃は、魚、肉、豆腐、卵、乳製品が使用できます。卵は卵黄を使用します。魚は煮たものをほぐします。肉はひき肉を使用し、出来上がりは食べやすいように片栗粉でまとめておきましょう。豆腐は軟らかく煮たり、卵はオムレツにするといいでしょう。乳製品はオムレツに粉チーズを入れるなどしていろいろな味を体験させてあげましょう。食欲がない時にはヨーグルトでたんぱく質を充分補うことができます。習慣としてヨーグルトを継続して食べることでたんぱく質の摂取だけでなく、腸内環境を整えることもできます。
生後9~11か月頃
生後9~11か月以降は、卵を使用したマヨネーズや牛乳を使用したホワイトソースなどがサラダやグラタンに活用できます。この時期にはヨーグルトを料理の食材としてだけでなく、間食(おやつ)として取ることで、身体の成長促進を補うことができます。
それぞれの乳児期に必要なたんぱく質に見合った1回の食事での目安となる魚、肉、豆腐、卵、ヨーグルトの摂取量を以下の表に示します。1回の食事は、この中から1種類を選び、食材の量は記載されている摂取量を目安にしてください。
この摂取量を参考に献立を考えると、食事摂取基準値とほぼ、同じ値となり、理想的なたんぱく質を含んだ離乳食になります。
食品名 | 摂取量 (g) | たんぱく質量 (g) |
---|---|---|
魚
|
10~15 | 2.4 |
肉
|
10~15 | 2.2 |
豆腐
|
30~40 | 3.2 |
卵
|
17 | 2.1 |
ヨーグルト
|
50~70 | 2.2 |
たんぱく質量は摂取量の平均値から算出
食品名 | 摂取量 (g) | たんぱく質量 (g) |
---|---|---|
魚
|
15 | 2.9 |
肉
|
15 | 2.6 |
豆腐
|
45 | 4.1 |
卵
|
25 | 3.1 |
ヨーグルト
|
80 | 2.9 |
たんぱく質量は摂取量の平均値から算出
食品名 | 摂取量 (g) | たんぱく質量 (g) |
---|---|---|
魚
|
15~20 | 3.4 |
肉
|
15~20 | 3.0 |
豆腐
|
50~55 | 4.8 |
卵
|
25~33 | 3.6 |
ヨーグルト
|
100 | 3.6 |
たんぱく質量は摂取量の平均値から算出
1回の食事の目安となる食品群
それではこれまでの離乳食の説明を踏まえ、1回の食事の献立を考えてみましょう。
「離乳の支援カイド」に書かれている「Ⅰ」炭水化物、「Ⅱ」ビタミン、「Ⅲ」たんぱく質の1回の食事の目安量と、それを摂取することでどれだけのエネルギーを取ることができるか、をそれぞれの乳児期ごとに整理しました。
1回の食事の目安量ですので、7~8か月はこの目安を2回、9か月以上は3回の食事になります。
この摂取量を参考に献立を考えると、食事摂取基準値とほぼ、同じ値となり、理想的な栄養バランスのよい離乳食になります。
目安となる食品群とエネルギー
1回の献立 | 食品名 | 摂取量 (g) | エネルギー (kcal) |
---|---|---|---|
Ⅰ | 全かゆ | 80 | 72 |
Ⅱ | 野菜・果物 | 20~30 | 13 |
Ⅲ | 乳類 | 70注 | 134 |
その他 | いも類 | 30 | 43 |
合計 | 262 |
注…摂取量は50~70gであるがエネルギーの算出は70gを使用
1回の献立 | 食品名 | 摂取量 (g) | エネルギー (kcal) |
---|---|---|---|
Ⅰ | 軟飯 | 80 | 107 |
Ⅱ | 野菜・果物 | 30~40 | 18 |
Ⅲ | 大豆製品 | 45 | 57 |
その他 | いも類 | 30 | 43 |
合計 | 225 |
1回の献立 | 食品名 | 摂取量 (g) | エネルギー (kcal) |
---|---|---|---|
Ⅰ | ご飯 | 80 | 143 |
Ⅱ | 野菜・果物 | 40~50 | 23 |
Ⅲ | たんぱく質性食品 注2 | 43.3注2 | 77 |
その他 | いも類 | 45 | 64 |
合計 | 307 |
注2…たんぱく質性食品とは、魚、肉、豆類、卵、乳類を含み、
摂取量は平均値を使用
「離乳の支援ガイド」と「1回の食事の目安となる食品群」を踏まえ、1回の食事のレシピを3例紹介します。
「離乳の支援ガイド」と「1回の食事の目安となる食品群」を参考にしたレシピ
群 | 7~8か月頃 | 9~11か月頃 | 12~18か月頃 | |
---|---|---|---|---|
献立例1 | Ⅰ |
つぶしたほうれん草を乗せたかゆ
つぶしたほうれん草を乗せたかゆ材料
作り方
|
軟飯
軟飯材料
作り方
|
かば焼丼(ご飯+さんまのかば焼き風)
かば焼丼材料
作り方
|
Ⅱ |
かぼちゃの含め煮つぶし
かぼちゃの含め煮つぶし材料
作り方
|
ほうれん草のごま和え
ほうれん草のごま和え材料
作り方
|
ほうれん草と
じゃがいものソテー ほうれん草とじゃがいものソテー材料
作り方
|
|
Ⅲ |
つぶした苺を乗せた
ヨーグルト つぶした苺を乗せたヨーグルト材料
作り方
|
鮭のヨーグルト煮
鮭のヨーグルト煮材料
作り方
|
バナナヨーグルト
バナナヨーグルト材料
作り方
|
|
献立例2 | Ⅰ |
パンのミルク浸し
パンのミルク浸し材料
作り方
|
フレンチトースト
フレンチトースト材料
作り方
|
バナナヨーグルトトースト
バナナヨーグルトトースト材料
作り方
|
Ⅱ |
りんごのコンポート
りんごのコンポート材料
作り方
|
かぼちゃの茶巾
かぼちゃの茶巾材料
作り方
|
フルーツ白玉 (みかん、パイン、さくらんぼ)
フルーツ白玉 (みかん、パイン、さくらんぼ)材料
作り方
|
|
Ⅲ |
じゃがいもの
ヨーグルト煮 じゃがいものヨーグルト煮材料
作り方
|
すりおろしりんご
ヨーグルト すりおろしりんごヨーグルト材料
作り方
|
ウインナーのポトフ (キャベツ、たまねぎ、にんじん、じゃがいも)
ウインナーのポトフ (キャベツ、たまねぎ、にんじん、じゃがいも)材料
作り方
|
|
献立例3 | Ⅰ |
かき玉うどんの
くたくた煮 かき玉うどんのくたくた煮材料
作り方
|
マカロニヨーグルト煮
マカロニヨーグルト煮材料
作り方
|
サラダスパゲッティ (ハム、きゅうり、にんじん)
サラダスパゲッティ (ハム、きゅうり、にんじん)材料
作り方
|
Ⅱ |
ほうれん草の煮浸し
ほうれん草の煮浸し材料
作り方
|
りんごのポテトサラダ
りんごのポテトサラダ材料
作り方
|
かぼちゃのグラッセ
かぼちゃのグラッセ材料
作り方
|
|
Ⅲ |
ささ身のヨーグルト煮
ささ身のヨーグルト煮材料
作り方
|
豆腐ステーキ野菜あん (もやし、ピーマン、にんじん)
豆腐ステーキ野菜あん (もやし、ピーマン、にんじん)材料
作り方
|
みかんヨーグルト
みかんヨーグルト材料
作り方
|
「Ⅰ」群の炭水化物では、「ご飯」、「パン」、「パスタ」と変化をつけています。
「Ⅱ」群のビタミン類では、野菜や果物を「含め煮」、「砂糖煮」、「煮浸し」、「和え物」、「サラダ」、「炒め物」など、料理方法がすべて異なる献立になっています。
「Ⅲ」群のたんぱく質では、栄養的に優れているヨーグルトを料理に活用する献立になっています。
離乳食で気を付けること
離乳食で
気を付けること
- 離乳開始時期はアレルギーの心配のない炭水化物の食品(おかゆなど)から始める
- 新しい食品を試みる時は一さじずつ与え、乳児の様子を見ながら増やしていく
- 慣れてきたらじゃがいもや野菜、果物、さらになれたら豆腐や白身魚など種類を増やしていく
- はちみつは乳児ボツリヌス症の予防のため1歳までは使用しない
- アレルギー予防のため、最初は卵黄、白身を使用する
- 野菜類は緑黄色野菜を使用する
離乳食は、1歳頃の普通食につながり、さらには成人の食習慣にまで関係していきます。和食は「だし」を活かした料理が特徴です。離乳食に「だし」を活かした料理を経験すると、これを好むようになり、それにより油の摂取を抑制できるという報告もあります。丁寧な調理も重要です。
離乳食の献立の考え方は成人の献立と同じで、栄養バランスが重要です。離乳食をわざわざ作るのではなく、成人の献立の一部を離乳食に応用するように工夫してください。
そして、学童期の好き嫌いは幼児期にその食材を食べたことがあるかという経験と関係があるとも言われていますので、できるだけ、いろいろな食材を献立に反映させてください。
乳児期は個人差が大きいので、他の子どもと比較をするのではなく、自分のお子さんが食べる様子をよく見て、次のステップに進んでください。
ライフステージごとの
ヨーグルトの活用
監修 中部大学応用生物学部食品栄養科学科 教授 小川 宣子
協力 中部大学食品栄養科学科管理栄養科学専攻学生 後藤 匠