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Dr.ノンの研究所‐Dr. Non's laboratory‐

赤ちゃんにやさしい離乳食について、一緒に考えてみましょう 赤ちゃんにやさしい離乳食について、一緒に考えてみましょう
Baby food as a basis for eating habits and body formation

乳児期の離乳食は
成人してからの食習慣や
身体形成の基盤としての役割

生まれてから1歳になるまでの乳児期は
身体の成長や機能の発達がもっとも顕著である時期です。
生後5~6か月になると乳汁だけでは成長に必要な栄養を摂取することができません。
そこで不足する栄養素を離乳食から補う必要があります。
生後7か月以降の食事は1日3回とし、その他に1日1~2回の間食を目安とします。

生後5か月の乳児は

  • 食べ物に興味をもつようになる
  • 唾液の分泌が盛んになる時期
  • 消化液の分泌が盛んになる時期

だから乳汁以外の食べ物を摂取することができ、栄養にもなり、身体の成長や機能につながっていきます。

虫眼鏡

離乳食の効果

  • 乳汁で不足する栄養素を補う
  • 咀嚼(噛むこと)、嚥下(飲み込むこと)を学習し、幼児期以降の食生活の確立に繋がる
  • 離乳食を開始するとさらに、消化液の分泌が高まっていく
  • 食事時間,回数が固定化していき、幼児期以降の食生活の確立に繋がる
  • 咀嚼や味覚の形成、嗅覚や視覚を刺激しながら食事をすることで、大脳の発達が促進し、乳児の精神的発達を促すと言われている。

離乳食の進め方

2007年3月に厚生労働省から「離乳の支援ガイド」が発表されました。
これを目安に離乳食の献立を考えることができます。

離乳食の進め方

「Ⅰ」は炭水化物(エネルギー)摂取のための群、「Ⅱ」はビタミン摂取のための群、「Ⅲ」はたんぱく質摂取のための群です。1回の食事量の目安が書かれています。

離乳食支援ガイドを目安に食品を選んでいくと、厚生労働省から出されている理想とする栄養価(食事摂取基準値)とほぼ同じくらいの栄養を取ることができます。
参考に食事摂取基準値を以下に示します。

栄養バランスに気を付けて離乳食を作りましょう
食事摂取基準値
エネルギー (kcal) 炭水化物量 (g) 注2 ビタミンA (μg) ビタミンB1 (mg) ビタミンB2 (mg) ビタミンC (mg) たんぱく質 (g)
0~5か月 525 75 300 0.1 0.3 40 10
6~11か月 6~8か月 625 90 400 0.2 0.4 40 15
9~11か月 675 97 25
1~2歳 925 133 375 0.5 0.6 35 20

※ 値は男女の平均値
注…目安量
注2…炭水化物の重さの算出式=エネルギー(kcal)×57.5%÷4kcal

食品ごとの栄養価を知らなくても、「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅲ」からそれぞれ決められている食品を選んでみてください。離乳食の食品の選び方と料理例を厚生労働省から出されている「離乳食支援ガイド」と「食事摂取基準値」から紹介します。

「Ⅰ」炭水化物(エネルギー)

生後5~6か月頃

生後5~6か月頃は、母乳やミルクが中心ですが、おかゆをつぶしたものも1日1回1さじくらいを目安に試してみてください。

生後7~8か月頃

生後7~8か月頃は、全かゆ(米:水=1:5)、パンかゆ、うどんを軟らかくした食事などを与えてみてください。

生後9~11か月頃

生後9~11か月頃は、軟らかくしたご飯、フレンチトースト、マカロニをホワイトソースで軟らかく煮たクリーム煮などが適しています。

生後12~18か月頃

生後12~18か月頃は、離乳食の終了時期ですので、おとなとほぼ同じ料理を食べることができます。

それぞれの乳児期に必要な炭水化物・エネルギーに見合った1回の食事での目安となる穀類を中心とした摂取量を以下の表に示します。1回の食事は、この中から1種類を選び、食材の量は記載されている摂取量を目安にしてください。(   )の中の値は、参考のために、できあがりの料理の量を示しています。
この摂取量を参考に献立を考えると、食事摂取基準値とほぼ、同じ値となり、理想的な炭水化物を含んだ離乳食になります。

1回の食事の目安となる穀類の摂取量と炭水化物量・エネルギー量

7~8か月頃
食品名 (料理名) 摂取量 (g) 炭水化物量 (g) エネルギー (kcal)
(全かゆ) 20(80) 15.5 72
パン (耳なし:パンかゆ) 15(80) 7.0 40
乾めん (うどんのくたくた煮) 10(90) 7.2 35

※ 摂取量60gで計算
摂取量の(  )の値は料理のできあがり重量を示す。

9~11か月頃
食品名 (料理名) 摂取量 (g) 炭水化物量 (g) エネルギー (kcal)
(軟飯) 30(80) 23.3 107
パン (フレンチトースト) 30(80) 14.0 79
マカロニ 5mm (マカロニクリーム煮) 20(115) 14.8 76

摂取量の(  )の値は料理のできあがり重量を示す。

12~18か月頃
食品名 (料理名) 摂取量 (g) 炭水化物量 (g) エネルギー (kcal)
(ご飯) 40(80) 31.0 143
パン (トースト) 40(45) 18.7 106
スパゲッティ 3cm (サラダスパゲッティ) 25(85) 18.5 95

摂取量の(  )の値は料理のできあがり重量を示す。

一回の食事はこの表を目安にすると作りやすいです

ヨーグルトに含まれる
炭水化物の特徴
-下痢をおこしにくい-

乳製品には乳糖という糖(炭水化物の一種)が含まれています。日本人は牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が弱いので、下痢をおこす人もいますが、ヨーグルトは乳糖がすでに分解されているので、牛乳に比べて、下痢をおこしにくい乳製品です(人によって異なりますので、アレルギー症状がある人は医師と相談してください)
離乳食の開始時期でも、嫌がらなければ1さじずつから始めることができます。ヨーグルトはたんぱく質だけでなく、炭水化物としても有効な食品です。ヨーグルトは間食だけでなく、料理に活用できますので、離乳食のレシピに工夫して使用してください。(レシピ参照)

ヨーグルト
摂取量 (g) 炭水化物量 (g) エネルギー (kcal)
7~8か月頃 50~70 2.9 37
9~11か月頃 80 3.9 50
12~18か月頃 100 4.9 62

甘酒にも消化・吸収がいい
炭水化物が含まれています

甘酒は妊娠期のコラムに書かれているように、炭水化物であるでんぷんが分解されて単糖になっていますので、消化もよく、エネルギーになりやすいため、離乳食としても活用できます。
生後5~6か月ではおかゆとほぼ同じ量ですが、ご飯が硬い場合がありますので、ご飯の形が残らない程度につぶし、液体はむせることがありますので、水溶き片栗粉でとろみをつけてから与えてください。
また、生後7~8か月以降で、少し食欲がないような時にはご飯やパンのかわりに甘酒を小さなコップ1杯程度(生後12~18か月なら、おやつの時に普通の大きさのコップに1杯程度)与えても、エネルギーの補給になります。

甘酒
摂取量 (g) 炭水化物量 (g) エネルギー (kcal)
7~8か月頃 85 15.5 69
9~11か月頃 130 23.3 105
12~18か月頃 170 31.0 138

「Ⅱ」ビタミン類

生後5~6か月頃

生後5~6か月頃は、母乳やミルクが中心ですが野菜(キャベツ、ブロッコリーなど)をだし汁で煮たものをペースト状にし、1日1回1さじくらいを目安に試してみてください。

生後7~8か月頃

生後7~8か月頃は、野菜(にんじん、キャベツ、大根、もやし、黄ピーマンなど)を軟らかく煮たものを刻んだりして食べやすくしてください。つぶした果物とヨーグルトと合わせたりするとビタミンとたんぱく質を一緒にとることができます。

生後9~11か月頃

生後9~11か月頃は、野菜(ほうれん草、キャベツなど)を刻んだものを味噌汁に入れたり、ゆでた野菜(にんじん、かぼちゃなど)をつぶしたり、果物を薄く切ったり、すりおろしたりなど、料理に幅をつけることができます。

生後12~18か月頃

生後12~18か月頃は、離乳食の終了時期ですので、ゆでた野菜(ほうれん草、にんじんなど)をバターでソテーしたり、野菜の煮物や和え物、果物のコンポートと、おとなとほぼ同じ野菜や果物料理を食べることが可能になります。

それぞれの乳児期に必要なビタミン類に見合った1回の食事での目安となる野菜・果物を中心とした摂取量を以下の表に示します。1回の食事は、この中から1種類を選び、食材の量は記載されている摂取量を目安にしてください。
この摂取量を参考に献立を考えると、食事摂取基準値とほぼ、同じ値となり、理想的なビタミンを含んだ離乳食になります。

1回の食事の目安となる穀類の摂取量と炭水化物量・エネルギー量

7~8か月頃 9~11か月頃 12~18か月頃
摂取量(g) 20~30 30~40 40~50
ビタミンA(μg) 25 34 44
ビタミンB1(mg) 0.01 0.02 0.02
ビタミンB2(mg) 0.01 0.01 0.02
ビタミンC(mg) 5 7 9

ビタミンの値は摂取量の平均値から算出

生後5~6か月はつぶして食べやすくするのね

「Ⅲ」たんぱく質

魚または、肉、または、豆製品(豆腐、納豆など)、卵、ヨーグルト(乳製品)から選んでください。1日に1回はヨーグルトを選び(間食でもOK)、他の食事の時はそれ以外のたんぱく質食品を選んでください

生後5~6か月頃

 生後5~6か月頃は、母乳やミルクが中心ですがたんぱく質食品として豆腐や白身魚(皮を取り除く)をつぶしたものや、ヨーグルトを1日1回1さじくらいを目安に試してみてください。

生後7~8か月頃

生後7~8か月頃は、魚、肉、豆腐、卵、乳製品が使用できます。卵は卵黄を使用します。魚は煮たものをほぐします。肉はひき肉を使用し、出来上がりは食べやすいように片栗粉でまとめておきましょう。豆腐は軟らかく煮たり、卵はオムレツにするといいでしょう。乳製品はオムレツに粉チーズを入れるなどしていろいろな味を体験させてあげましょう。食欲がない時にはヨーグルトでたんぱく質を充分補うことができます。習慣としてヨーグルトを継続して食べることでたんぱく質の摂取だけでなく、腸内環境を整えることもできます。

生後9~11か月頃

生後9~11か月以降は、卵を使用したマヨネーズや牛乳を使用したホワイトソースなどがサラダやグラタンに活用できます。この時期にはヨーグルトを料理の食材としてだけでなく、間食(おやつ)として取ることで、身体の成長促進を補うことができます。

それぞれの乳児期に必要なたんぱく質に見合った1回の食事での目安となる魚、肉、豆腐、卵、ヨーグルトの摂取量を以下の表に示します。1回の食事は、この中から1種類を選び、食材の量は記載されている摂取量を目安にしてください。
この摂取量を参考に献立を考えると、食事摂取基準値とほぼ、同じ値となり、理想的なたんぱく質を含んだ離乳食になります。

7~8か月頃
食品名 摂取量 (g) たんぱく質量 (g)
10~15 2.4
10~15 2.2
豆腐
30~40 3.2
17 2.1
ヨーグルト
50~70 2.2

たんぱく質量は摂取量の平均値から算出

9~11か月頃
食品名 摂取量 (g) たんぱく質量 (g)
15 2.9
15 2.6
豆腐
45 4.1
25 3.1
ヨーグルト
80 2.9

たんぱく質量は摂取量の平均値から算出

12~18か月頃
食品名 摂取量 (g) たんぱく質量 (g)
15~20 3.4
15~20 3.0
豆腐
50~55 4.8
25~33 3.6
ヨーグルト
100 3.6

たんぱく質量は摂取量の平均値から算出

1回の食事の目安となる食品群

それではこれまでの離乳食の説明を踏まえ、1回の食事の献立を考えてみましょう。
「離乳の支援カイド」に書かれている「Ⅰ」炭水化物、「Ⅱ」ビタミン、「Ⅲ」たんぱく質の1回の食事の目安量と、それを摂取することでどれだけのエネルギーを取ることができるか、をそれぞれの乳児期ごとに整理しました。

1回の食事の目安量ですので、7~8か月はこの目安を2回、9か月以上は3回の食事になります。
この摂取量を参考に献立を考えると、食事摂取基準値とほぼ、同じ値となり、理想的な栄養バランスのよい離乳食になります。

目安となる食品群とエネルギー

7~8か月頃
1回の献立 食品名 摂取量 (g) エネルギー (kcal)
全かゆ 80 72
野菜・果物 20~30 13
乳類 70 134
その他 いも類 30 43
合計 262

注…摂取量は50~70gであるがエネルギーの算出は70gを使用

9~11か月頃
1回の献立 食品名 摂取量 (g) エネルギー (kcal)
軟飯 80 107
野菜・果物 30~40 18
大豆製品 45 57
その他 いも類 30 43
合計 225

12~18か月頃
1回の献立 食品名 摂取量 (g) エネルギー (kcal)
ご飯 80 143
野菜・果物 40~50 23
たんぱく質性食品 注2 43.3注2 77
その他 いも類 45 64
合計 307

注2…たんぱく質性食品とは、魚、肉、豆類、卵、乳類を含み、
摂取量は平均値を使用

各章で解説した調理法で、食べやすくしてあげてね

「離乳の支援ガイド」と「1回の食事の目安となる食品群」を踏まえ、1回の食事のレシピを3例紹介します。

「離乳の支援ガイド」と「1回の食事の目安となる食品群」を参考にしたレシピ

7~8か月頃 9~11か月頃 12~18か月頃
献立例1
つぶしたほうれん草を乗せたかゆ

つぶしたほうれん草を乗せたかゆ

材料

  • 20g
  • 120g
  • ほうれん草10g

作り方

  1. 米(20g)を洗い、耐熱性のある器に入れ、水(120g)を加えて、30分浸漬する。
  2. 家族の炊飯を行う時に1を入れて一緒に炊飯を行う。
  3. ほうれん草(10g)を軟らかくゆでた後、すり鉢ですりつぶし、2のかゆに乗せる。
軟飯

軟飯

材料

  • ヨーグルト30g
  • 少々

作り方

  1. ささ身(30g)の筋を取り除き、ゆでた後、一口大の大きさ(1cm角位)に切る。この時、ささ身のゆで汁はとっておく。
  2. 鍋にささ身とゆで汁(20g)とヨーグルト(30g)を入れて弱火で加熱し、塩少々で味付けをする。
かば焼丼(ご飯+さんまのかば焼き風)

かば焼丼

材料

  • 40g
  • 60g
  • いわし20g
  • 小麦粉2g
  • 2g
  • 砂糖2g
  • しょうゆ2g
  • だし20g
  • あさつき0.5g

作り方

  1. 米(40g)を洗米し、水(60g)に浸漬した後、炊飯をする。
  2. 3枚おろしをしたいわし(20g)の小骨をていねいにとり、1.5cm幅くらいに切ったものに小麦粉(2g)をまぶす。
  3. 熱したフライパンに油(2g)を入れ、2を両面に焦げ目がつく程度に焼く。
  4. 3に砂糖(2g)、しょうゆ(2g)、だし(20g)を入れ、からめる。
  5. あさつき(0.5g)を0.2cmくらいの輪切りにする。
  6. 1を器に盛りつけ、その上に4を乗せ、5をちらす。
かぼちゃの含め煮つぶし

かぼちゃの含め煮つぶし

材料

  • かぼちゃ25g
  • 水(またはだし) 
  • 砂糖2g
  • しょうゆ2g

作り方

  1. かぼちゃ(25g)を小さく切り、鍋に入れ、かぼちゃが浸るくらい水(またはだし)を入れて、軟らかくなるまで(竹串がささる位)加熱する。
  2. かぼちゃが軟らかくなったら、砂糖(2g)としょうゆ(2g)を入れ、水(だし)が少なくなるまで、加熱する。
  3. 2をスプーンでつぶす。
ほうれん草のごま和え

ほうれん草のごま和え

材料

  • ほうれん草30g
  • 砂糖2g
  • しょうゆ2g
  • すりごま2g

作り方

  1. ほうれん草(30g)を軟らかくゆで、0.5cmの長さに切る。
  2. 砂糖(2g),しょうゆ(2g),すりごま(2g)を合わせた調味料で2を和える。
ほうれん草と
じゃがいものソテー

ほうれん草とじゃがいものソテー

材料

  • ほうれん草40g
  • じゃがいも20g
  • バター2g
  • コーン5g
  • 0.5g

作り方

  1. ほうれん草(40g)を1cmの長さ切る。
  2. じゃがいも(20g)を薄切りにする。
  3. 熱したフライパンにバター(2g)を入れ、2を炒め、軟らかくなったらほうれん草を入れ、ほうれん草がしんなりしてきたら、コーン(5g)を入れ、少し炒める。
  4. 3に塩(0.5g)で味つけをする。
つぶした苺を乗せた
ヨーグルト

つぶした苺を乗せたヨーグルト

材料

  • 10g
  • ヨーグルト60g

作り方

  1. 苺(10g)をスプーンでつぶし、ヨーグルト(60g)の上に乗せる。
鮭のヨーグルト煮

鮭のヨーグルト煮

材料

  • 鮭の切り身30g
  • 小麦粉2g
  • 1g
  • 水(またはスープ)20g
  • ヨーグルト30g
  • 少々

作り方

  1. 鮭の切り身を用意し、骨や皮をとり除き(30g)、一口大の大きさ(2cm角位)に切り、小麦粉(2g)をまぶす。
  2. フライパンに油(1g)を熱し、1を入れて中火でやや焦げ目がつくまで炒める。
  3. 2に水(スープ20g)とヨーグルト(30g)を入れて弱火で加熱し、塩少々で味付けをする。鮭をほぐしながら供する。
バナナヨーグルト

バナナヨーグルト

材料

  • バナナ30g
  • レモン汁2g
  • ヨーグルト60g

作り方

  1. バナナ(30g)を1cm程度の輪切りにし、変色を防ぐためにレモン汁(2g)をかけておく。
  2. 1の半分をフォークでつぶし、ヨーグルト(60g)と混ぜる。
  3. 残りのバナナを2の上に乗せる。
献立例2
パンのミルク浸し

パンのミルク浸し

材料

  • 食パン15g
  • 牛乳60g
  • 砂糖2g

作り方

  1. 耳をとり除いた食パン(15g)をほぐしながら、鍋に入れた牛乳(60g)に浸し、パンが牛乳を吸収したら砂糖(2g)を好みで加え、弱火で煮る(かき混ぜない)。
フレンチトースト

フレンチトースト

材料

  • 食パン30g
  • 15g
  • 牛乳30g
  • バター3g

作り方

  1. 耳を取り除いた食パン(30g)を縦横3cmに切り、卵(15g)と牛乳(30g)を合わせた液に浸す。
  2. 熱くしたフライパンにバター(3g)を入れ、1の両面を焼く。
バナナヨーグルトトースト

バナナヨーグルトトースト

材料

  • 食パン40g
  • バナナ25g
  • ヨーグルト25g

作り方

  1. 耳を取り除いた食パン(40g)を手に持ちやすい大きさに切り、軽くトーストする。
  2. バナナ(25g)をフォークの背でつぶし、ヨーグルト(25g)と混ぜ合わせる。
  3. 1に2を乗せる。
りんごのコンポート

りんごのコンポート

材料

  • りんご25g
  • 砂糖1g

作り方

  1. 皮をむいたりんご(25g)を1cm角位に切り、鍋に入れ、りんごが浸るくらいに水を入れ、加熱する。
  2. りんごが軟らかくなったら(竹串がささる位)、砂糖(1g)を入れ、弱火で加熱し、スプーンでりんごをつぶす。
かぼちゃの茶巾

かぼちゃの茶巾

材料

  • かぼちゃ30g
  • 砂糖2g
  • 0.2g
  • 牛乳5g

作り方

  1. かぼちゃ(30g)を1cm角位に切り、ゆでて軟らかくする(竹串が通りくらい)。軟らかくなったら、水分を蒸発させた後、火を止め、スプーンでかぼちゃをつぶす。
  2. 1が温かいうちに砂糖(2g),塩(0.2g)を入れ、混ぜる。混ざったら、牛乳(5g)を入れ、さらに混ぜる。
  3. 2をラップで包み、茶巾の形に絞り、ラップを取り除き、盛り付ける。
フルーツ白玉 (みかん、パイン、さくらんぼ)

フルーツ白玉 (みかん、パイン、さくらんぼ)

材料

  • 白玉粉8g
  • みかん5g
  • パイン5g
  • 15g
  • 砂糖15g
  • さくらんぼ5g

作り方

  1. 白玉粉(8g)に少量の水を加え、耳たぶの硬さになるまでこね、3cmくらいの団子状にする。これをゆで(ゆであがりの目安は浮き上がってくるくらい)、ゆであがったら冷水で冷やし、ザルにあげておく。
  2. みかん(5g)、パイン(5g)は2cm程度に切っておく。
  3. シロップは水(15g)を砂糖(15g)を混ぜた後、弱火で加熱し、沸騰したら、そのままさましておく。
  4. 1と2を合わせ、3をかけ、さくらんぼ(5g)を乗せる。
じゃがいもの
ヨーグルト煮

じゃがいものヨーグルト煮

材料

  • じゃがいも30g
  •  
  • ヨーグルト30g

作り方

  1. 皮をむいたじゃがいも(30g)を1cm角に切り、鍋に入れ、じゃがいもが浸るくらいに水(スープ)を入れ、加熱する。
  2. じゃがいもがやや軟らかくなったら、ヨーグルト(30g)を入れ、弱火で加熱する。最後に塩を少々いれ、スプーンでじゃがいもをつぶす。
すりおろしりんご
ヨーグルト

すりおろしりんごヨーグルト

材料

  • りんご20g
  • レモン汁1g
  • ヨーグルト50g

作り方

  1. りんご(20g)をおろし金ですりおろし、変色を防ぐためにレモン汁(1g)を加える。
  2. 1をヨーグルト(50g)の上に乗せる。
ウインナーのポトフ (キャベツ、たまねぎ、にんじん、じゃがいも)

ウインナーのポトフ (キャベツ、たまねぎ、にんじん、じゃがいも)

材料

  • ウインナーソーセージ20g
  • キャベツ10g
  • たまねぎ10g
  • にんじん10g
  • じゃがいも20g
  • スープ120g
  • グリンピース3g
  • 0.5g

作り方

  1. ウィンナーソーセージ(20g)を1cmの長さに切る。キャベツ(10g)、たまねぎ(10g)、にんじん(10g)、じゃがいも(20g)は縦横1cmの薄切りにする。
  2. スープ(120g)の中に1を入れる。にんじんやじゃがいもが軟らかくなったら(竹串が通るくらい)、グリンピース(3g)を入れ、塩(0.5g)で味を整える。
献立例3
かき玉うどんの
くたくた煮

かき玉うどんのくたくた煮

材料

  • 乾めん(ゆでめん可)10g
  • だし50g
  • しょうゆ5g
  • 卵黄1個
  • かたくり粉3g

作り方

  1. 乾めん(10g)を折って軟らかくゆで(ゆでめんでも可)、水にとっておく。
  2. だし(50g)にしょうゆ(5g)で調味し、加熱する。
  3. 弱火にしてから卵黄(1個)を回し入れ、次に1を入れる。めんが温まったら、水溶きかたくり粉(かたくり粉3gを3~6gの水で溶いたもの)をとろみがつくまで加える。
マカロニヨーグルト煮

マカロニヨーグルト煮

材料

  • マカロニ(5mm)20g
  • 鶏肉のささ身15g
  • ほうれん草15g
  • バター3g
  • 小麦粉3g
  • ヨーグルト60g

作り方

  1. マカロニ(5mmの長さのもの:20g)をゆでる。
  2. 鶏肉のささ身(15g)は筋を取った後、1cm角に切り、ほうれん草(15g)は1cmの長さに切る。
  3. 熱した鍋にバター(3g)を入れ、2を炒め、ささ身の色が変わり、ほうれん草がしんなりしたら、小麦粉(3g)を入れ、さらに中火で炒める。
  4. 3にヨーグルト(60g)を加え、中火で加熱し、とろみがついてきたら、塩少々を加え、味を整える。
サラダスパゲッティ (ハム、きゅうり、にんじん)

サラダスパゲッティ (ハム、きゅうり、にんじん)

材料

  • スパゲッティ(3cm)25g
  • ハム10g
  • きゅうり20g
  • にんじん20g
  • マヨネーズ4g
  • ヨーグルト20g
  • 0.5g

作り方

  1. スパゲッティ(3cm:25g)をゆでる。
  2. ハム(10g)はフライパンで両面を焼いてから、1cm角に切る。
  3. きゅうり(20g)、ゆでたにんじん(5g)は1cm角に切る。
  4. 1と2と3をマヨネーズ(4g)、ヨーグルト(20g)、塩(0.5g)を合わせたソースで和える。
ほうれん草の煮浸し

ほうれん草の煮浸し

材料

  • ほうれん草25g
  • 水(またはだし)100g
  • しょうゆ1g
  • 砂糖1g

作り方

  1. ほうれん草(25g)をゆで、0.5cmの長さに切る。
  2. 鍋に、水(だし100g)、しょうゆ(1g)と砂糖(1g)を加え、加熱する。沸騰したら、1を入れ、ほうれん草がやわらかくなったら、火を止め、しばらく、そのままにしておき、味が浸みるのを待つ。
りんごのポテトサラダ

りんごのポテトサラダ

材料

  • じゃがいも30g
  • きゅうり30g
  • にんじん30g
  • すりおろしりんご30g

作り方

  1. 皮を取り除いたじゅがいも(30g)を1cmに切り、軟らかくなるまでゆでた後、すり鉢でつぶす。
  2. きゅうり(30g)は皮と種を取り除いたのち、みじん切りにする。にんじん(30g)は0.5cm角に切り、軟らかくゆでる。
  3. 1に2を混ぜ合わせ、すりおろしたりんご(30g)を加え、混ぜる。
かぼちゃのグラッセ

かぼちゃのグラッセ

材料

  • かぼちゃ40g
  • バター2g
  • 砂糖2g
  • 0.1g

作り方

  1. かぼちゃ(40g)を2cm角に切り、鍋に入れ、かぼちゃがかぶる程度の水を入れる。
  2. かぼちゃを加熱し、少しやわらかくなったら、バター(2g)、砂糖(2g)、塩(0.1g)を入れ、水がほぼなくなるまで、煮詰める。水が少なくなってくると焦げやすいので注意が必要。
ささ身のヨーグルト煮

ささ身のヨーグルト煮

材料

  • ささ身30g
  • ヨーグルト30g
  • 少々

作り方

  1. ささ身(30g)の筋を取り除き、ゆでた後、一口大の大きさ(1cm角位)に切る。この時、ささ身のゆで汁はとっておく。
  2. 鍋にささ身とゆで汁(20g)とヨーグルト(30g)を入れて弱火で加熱し、塩少々で味付けをする。
豆腐ステーキ野菜あん (もやし、ピーマン、にんじん)

豆腐ステーキ野菜あん (もやし、ピーマン、にんじん)

材料

  • 豆腐50g
  • 小麦粉適量
  • バター3g
  • もやし10g
  • にんじん5g
  • ピーマン 
  • 水(またはだし)50g
  • 砂糖2g
  • しょうゆ2g
  • かたくり粉1g

作り方

  1. 豆腐(50g)は半分に切り、切った豆腐はキッチンペーパーで包み、電子レンジで加熱をして水分を取り除く。豆腐の水分を拭き取ったら、小麦粉(適量)を豆腐の両面に軽くまぶす。
  2. 熱したフライパンにバター(3g)を入れ、1の両面を焼き、皿に盛り付ける。
  3. 2で使用したフライパンに、ゆでたもやし(10g)を0.5cmの長さ、ゆでたにんじん(5g)を0.5cm角、ピーマンを0.5cm角に切った材料を入れて炒めた後、水(だし:50g)を入れて加熱する。ピーマンが軟らかくなったら砂糖(2g)としょうゆ(2g)を入れて味付けをする。
  4. 3の水分が少なくなったら水溶きかたくり粉(かたくり粉1gに対し、水1~2g)を入れ、とろみがつくまで混ぜながら加熱する。
  5. 2の上に4を乗せる。
みかんヨーグルト

みかんヨーグルト

材料

  • みかん30g
  • ヨーグルト60g

作り方

  1. みかんの実を袋から取り出し、半分くらいに割る(30g)。
  2. みかんをヨーグルト(60g)の上に乗せる。

「Ⅰ」群の炭水化物では、「ご飯」、「パン」、「パスタ」と変化をつけています。

「Ⅱ」群のビタミン類では、野菜や果物を「含め煮」、「砂糖煮」、「煮浸し」、「和え物」、「サラダ」、「炒め物」など、料理方法がすべて異なる献立になっています。

「Ⅲ」群のたんぱく質では、栄養的に優れているヨーグルトを料理に活用する献立になっています。

離乳食で気を付けること

離乳食で
気を付けること

  • 離乳開始時期はアレルギーの心配のない炭水化物の食品(おかゆなど)から始める
  • 新しい食品を試みる時は一さじずつ与え、乳児の様子を見ながら増やしていく
  • 慣れてきたらじゃがいもや野菜、果物、さらになれたら豆腐や白身魚など種類を増やしていく
  • はちみつは乳児ボツリヌス症の予防のため1歳までは使用しない
  • アレルギー予防のため、最初は卵黄、白身を使用する
  • 野菜類は緑黄色野菜を使用する

離乳食は、1歳頃の普通食につながり、さらには成人の食習慣にまで関係していきます。和食は「だし」を活かした料理が特徴です。離乳食に「だし」を活かした料理を経験すると、これを好むようになり、それにより油の摂取を抑制できるという報告もあります。丁寧な調理も重要です。
離乳食の献立の考え方は成人の献立と同じで、栄養バランスが重要です。離乳食をわざわざ作るのではなく、成人の献立の一部を離乳食に応用するように工夫してください。
そして、学童期の好き嫌いは幼児期にその食材を食べたことがあるかという経験と関係があるとも言われていますので、できるだけ、いろいろな食材を献立に反映させてください。
乳児期は個人差が大きいので、他の子どもと比較をするのではなく、自分のお子さんが食べる様子をよく見て、次のステップに進んでください。

Take advantage of the yogurt for each life stage

ライフステージごとの
ヨーグルトの活用

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監修 中部大学応用生物学部食品栄養科学科 教授 小川 宣子
協力 中部大学食品栄養科学科管理栄養科学専攻学生 後藤 匠

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